松本人志の放送室

毎年恒例の「M-1グランプリ」と「ザ・ドリームマッチ」に加え、「人志松本のすべらない話」などについて2人があれこれ語っておりました。
書き起こしはあまり好まないので、聴いて自分が「おっ」と思った部分だけを抜粋して書かせていただいています。

ザ・ドリームマッチ

ウッチャンナンチャン内村光良さんと組んで
  • 昨年この番組で語っていたことが叶った形になりましたが…
  • 松本「スベれば地獄ですよ」
  • 内村さんも「エラいこっちゃ…」だったらしい
  • お客さんを入れる前にリハーサルをやるそうですが、前が押しに押して、ラストにやることになった2人は結局1回通しただけ、しかも音などもグズグズの状態だったそう
  • 高須「時間のある中でやらなアカンというのがルールやから、前(のコンビ)も納得するまでやられたら困るんですよ」「時間きらなアカン」
  • そんな中でのあの出来だっただけに、松本さんも自身の中で納得している部分もあり、また高須さんも感動したそう
  • 松本「極端な話、僕はスベってもいいけど、ウッチャンに『出るんじゃなかった…』と思われるのが1番イヤじゃないっすか…」
  • 内村さんも「松っちゃんをスベらすわけにはいかない」と思っていたのだとか
  • リハ終わりの段階で、内村さんのマネージャーは「大丈夫か!?」「ドンずべりちゃうんか!?」「放送事故になるんちゃうんか!?」というような感じだったそう
  • 「自信のなさ」「必死感」(松本さん曰く)から(?)声もよく出ていたな、と高須さん
  • 終わった後、楽屋でテーブルの上に座って、裸になってタバコをゆっくり吸って、ボーっとしていたという内村さん。かなり安堵していた模様
  • 「40過ぎのオッサンの1時前のコントはキツイ」と松本さん
    • あれって、深夜の収録だったんですね…
  • リハの時から「ローラ〜イズ!!」などとホンイキでネタをやっていたという内村さん。横にいたさまぁ〜ず・大竹さんとブラックマヨネーズ・小杉も驚いていたとか
打ち上げの席にて
  • すべて終わって打ち上げの時間はすでに5時半だったそう
  • でもその時が出演者全員解放された状態で「1年終わりやなぁ〜」という感じなのだとか
  • 極端な話、この後の仕事は「(これに比べたら)どうでもええ」感じと松本さん
    • 毎年聴いていますけど、この番組の出演者に対するプレッシャー、視聴者が思っている以上に半端ないんですよね…
  • ネプチューン・ホリケンの雨上がり決死隊・宮迫とのコントの出来もよく、ホリケンも打ち上げで喋る喋る

M-1グランプリ

全体的な感想1
  • 高須さんは松本さんと順番こそ同じであるものの、点数は全体的に低く付けていたらしく、90点以上の人はいなかったとか
  • 「前日に『ドリームマッチ』をやっているから、愛情過多になってしまう」と松本さん
今年のお客さん
  • 「お客さんが始まって以来のいいお客さん。なんでも笑うわけでもなく…」と今回の観客を誉める松本さん
  • 続けて「昨年はダメだったでしょ?」とのこと
    • 「客もお茶の間で審査されてる」「“M-1の客”として審査されてる」というのはなるほどな、と思いました
全体的な感想2
  • 島田紳助さんは「レベル高い」と言っていたが、高須さんは「そんなに…」だったそう
    • 僕は今年のM-1はレベル高いと思いましたけどねぇ。ナイツとかオードリーとか、「M-1ファイナリスト」という冠でさえも大きいというのも中々ないのでは?
  • 松本さん、“M-1のルールブック”に付け足したいこととして「ファーストラウンドのネタをフリにして、最終決戦のネタに入れてくるのを禁じ手にするべき*1
  • 松本「極端な話、1本目のネタを半分くらいやって『それ1本目のネタやないかー!』ってやってええんかい!」
  • 今回の3組(NON STYLE・オードリー・ナイツ)ともそれをやっており、「1本目観てない人もおるんやから…」とそこは解せない感じだったみたいです。
  • 高須さんとしては、ブラックマヨネーズ笑い飯のような「新しい笑いの方程式をM-1で観たい」ということでしたが、今回はそれがなかったみたいです
ダイアン評
  • 「他の芸人からの話を聞くと、ダイアンは1発目でなかったら優勝行けてた可能性もあるんちゃうか?」と松本さん
  • 結果、ダイアンはトップの重圧に耐えられず「前半1〜2分フワッフワッしてた」「奥歯がちゃんと合ってないのに開こうとしてたでしょ?」という感じだったのだとか
NON STYLE
  • 優勝したNON STYLEに関しても「なんでリップクリーム出してきたんやろ?」と松本さん
  • 曰く「漫才に小道具はダメ」「しかも全然いらない」と、そこは引っかかった様子
  • 「(小道具を出すというのは)コントじゃないんだから…」「マイク1本でやるからこその漫才」という考えがあるのだという
ナイツ評
  • ナイツに関して、高須さんは去年(2007年)見た時のほうがよかったとか
  • 続けて「去年上がってくるべきだった」「テレビで観てしまっているから…」とそこは残念に感じていたそう
  • 最終決戦で出した「SMAP」ネタに対し、「ジャニーズネタはダメなんですよ」とナイツのミスを指摘する松本さん
  • 客の悪い風潮なのか、「いいの、そんなんテレビでいじって?」「後で怒られるんちゃうん?」という空気だった模様
    • それほど視聴者・業界の中ではアンタッチャブルな領域なんですよね、ジャニーズって…
  • 松本「前日にどんなネタやるかを聞いていたら指摘すると思う」
  • 1本目の「宮崎駿」と2本目の「SMAP」というスタンダードな2組で持ち上げているけど、悪く言うと「腐してるようにも取れる」という漫才だった印象も
笑い飯
  • そして笑い飯。「笑い飯はスロースターター」と松本さんが言っていたのを覚えていたのかはわからないが、「スタートは凄い良かったでしょ?」という感じだったとか
  • でも結局「ウエストを上に上げてただけ。生地を伸ばせ!」と序盤だけだったという印象だった模様
  • 笑い飯は「負けの美学」みたいになってしまっている、と松本さん
  • 結局今回も「1年目で獲るべきだった」という話に終始
  • 横から優勝を獲っていった*2NON STYLE芸人の間では「まさか(優勝するとは)!」だったそう
オードリー評
  • 松本「オードリーの1発目が1番良かった」
  • 高須「2発目がちょっと…そのパターンかぁ…」と、2発目でその感じね…と2人はなってしまったそう
  • 松本さんはノンスタとオードリーを、高須さんもノンスタのネタを知らなかった(ほとんど見たことがなかった)模様
ザ・パンチ
  • 高須さん、モンスターエンジンのコントは好きだと小声で言っていましたが…
  • 続けてザ・パンチ「ズルズルベッタリ」「軽い事故」「鼻折れてた」とちょっと残念な印象?
  • でも高須さん曰く「あの状況でも変な空気作らんとできるというのは、どちらかというとテレビ向き」と誉める部分もあったみたいです
  • でも「あそこでアガりながらも漫才できるっていうのはスゴイ」「4千何組の中の8組だから緊張もする」と、緊張してしまうのも無理もない、と2人
審査員の中では…
  • 審査員の中では上沼恵美子さんの審査は巧いなぁ、流暢に喋るなぁ、という印象だった高須さん
M-1視聴率について
  • 松本「今頃になって『M-1』の視聴率が上がってきたことが逆にちょっとムカつく」
  • 大阪が30%越え、瞬間最高視聴率43.1%を獲ったことに対して「これはアホです」と一蹴
  • 松本「みんなボケばっか、ツッコミがおれへん」「『そない帰ってどうすんねん!』というやつがおれへん」
  • そういう意味では「大阪からくるコンビのほうがプレッシャーはデカイ」と松本さん
  • 大阪人にとってM-1」は「オリンピックみたいなもの」?
  • テレビ朝日前の六本木ヒルズがイルミネーションで華やかになっており、まずあれに大阪から来た奴は潰される?
最後に
  • 高須さん、いきなり「ライセンスは?」と言い出しますが、ライセンスは昨年で出場権終わってます
  • それに対し、松本「ライセンス、もう辞めてるやんか。2009年付けで」
    • ひどい(笑)

人志松本のすべらない話

「すべらない話」の極意
  • 1回しか回ってこないことがわかっていたらもっと違うネタをやっていた、と松本さん。そういう意味では不本意だったとか
  • 今回MVSに選ばれた勝俣州和さん、「ダウンタウンDX」などとはまた違った体制で臨んでいたとか
  • というのは、「DX」では浜田雅功さんのツッコミが入ってもいいトークをしなければいけないが、これは途中で誰も入ってこないから、それ用のトークに仕上げなければならない、とのこと
  • それに加えて、普通のトーク番組であれば着地点が1ヶ所あればいいが、ここではそれで止まらないことがあるから、「…ってやりながらももう1回」というのを2〜3ヶ所くらい作らなければならないそう。それだけ独特の場なのだとか
『笑ってはいけない新聞社24時』の三又
  • ガキの使いやあらへんで!!」の『笑ってはいけない』での三又又三が前述の“悪いパターン”をやってしまっていた(着地点を1ヶ所しか作らず、ものの見事に大コケ)
  • そんな三又、前日にアキ(バイキング?)と飲んでいた時に「明日勝負かけてくる、持ってるもん全部出してくる」と意気っていたそうだが、「お前の持ってるもんなんてレシートみたいなもん」と松本さんバッサリ
  • 結局そんな足の浮いた三又を浅草キッドの2人がアシストした結果に
  • 結果としては「それも込めてオモロかったけどね、オレは」と高須さん
  • 番組収録日前日の「ガキ」の会議で、「三又又三七変化」の提案をする松本さん。それに対して他のみんなはエライもんで見事に黙り込んだという…
    • まあ三又の七変化に魅力感じないもんなぁ(笑)

後半部分

話は変わって、FUJIWARA・原西のオカンの尚子さんが亡くなったことについて「悲しいなぁ」というトークがありました。


ガキの使い」の『山崎vsモリマン』の企画でゲストとしてきたFUJIWARA。原西は時折笑っていないカットもあったらしいのですが、何ヶ所か笑ってくれているカットを観て「良かったなぁ〜」と感じたという高須さん。
収録の時にちょうど尚子さんが亡くなっているということを知り、高須さんらとしても「休んでもええよ」という感じだったそうですが、「それは仕事やから」と飛んできたのだそう。


松本さんが最後に会ったというリンカーン」で墨だらけになった尚子さんが「ありがとうね〜」というのを言ってくれて、「いえいえ、こちらこそ〜」と言ったというのを語った松本さん。
それからエレベーターに乗って閉まっていくのを見送ったのが最後だったのだとか。


芸人よりも芸人の鑑・原西母子のエピソードでした。尚子さんのご冥福をお祈りいたします…。

*1:アクシデント・ギャグの類は例外とのことです。

*2:というよりは、毎年笑い飯は獲られているというニュアンスでしたが。