算数パズル・解答編

Schuさん

こちらでは初めましてですね。予想大会では所々お見かけしておりますが。
機会があればぜひ僕のところにも(^^)


算数パズルに解答していただいてありがとうございます〜♪
解答を拝見させていただきましたが、ほとんど正解でございました。
中にはSchuさんの解答を見て、問題に不備があったなぁと感じる部分もありました。


それでは、簡単な解説付きで解答を書きたいと思います。解答できた方もそうでない方もぜひ〜。
ここで簡単のために、自然数a, bについて、

  • gcd(a, b)はaとbの最大公約数
  • MOD(a, b)はaをbで割ったときの余り

を示す。

第1問

<1>答:4

2[B]9=MOD(2×9, 11)=MOD(18, 11)=7
7[A]6=gcd(7, 6)=1
1[C]5⇒1+5=6(3の倍数)より、5−1=4……(答)

<2>答:1, 12, 26

(7[C]< X >)[B]6=MOD(7[C]X×6, 11)=4と示されることより、(7[C]X)×6は【1】「6の倍数でかつ11で割ったときの余りが4」であることを意味する。
ここで、11で割ると余りが4となる数を小さい順から書き並べると、4, 15, 26, 37, 48, …となり、条件【1】に該当する最小値は48であることがわかる。


したがって、この時の7[C]X=48÷6=8となり、7+X=8となるX=1であり、この解は条件に合う。
また、7+Xが3の倍数となったときは2数の差を出力することから、X−7=8の場合も考える。この時のX=15となるが、15+7=22でこれは3の倍数ではないので、8ではなく22が出力され、条件に合わない。


同様に、次に条件【1】に該当する数は114が当てはまる。
この時の7[C]X=114÷6=19となり、7+X=19となるX=12であり、この解は条件に合う。
また、7+Xが3の倍数となるとき、X−7=19となるX=26であり、7+26=33は3の倍数なので、この解も条件に合う。


さらに【1】に当てはまる数として、180を考える。
この時の7[C]X=180÷6=30となるが、30は3の倍数なので、7+X=30とはなりえない。したがって、X=23は解ではない。
また、X−7=30となるX=37であるが、7+37=44なので条件が合わない。


これ以降は26を超える数がXの解となるので、小さい順に< X >=1, 12, 26……(答)

<3>答:< Y >=3, 5, 9 < Z >=C

(7[B]< Y >)[A](3[< Z >]9)=2は「(7[B]< Y >)と(3[< Z >]9)の最大公約数が2」を意味するので、(7[B]< Y >)および(3[< Z >]9)はいずれも偶数となることがわかる。


まずは3[< Z >]9について考える。Zに各装置を当てはめると、
3[A]9=gcd(3, 9)=3
3[B]9=MOD(3×9, 11)=MOD(27, 11)=5
3[C]9⇒3+9=12(3の倍数)より、9−3=6
したがって、偶数となるのは装置Cのときのみであるので、< Z >=C……(答)


次に、「(7[B]< Y >)と6の最大公約数が2」となるときの< Y >を考える。

  • Y=1のとき
    • MOD(7, 11)=7 これは出力が1となるので、題意に合わない。
  • Y=2のとき
    • MOD(14, 11)=3 これは出力が3となるので、題意に合わない。
  • Y=3のとき
    • MOD(21, 11)=10 これは出力が2となるので、題意に合う。
  • Y=4のとき
    • MOD(28, 11)=6 これは出力が6となるので、題意に合わない。
  • Y=5のとき
    • MOD(35, 11)=2 これは出力が2となるので、題意に合う。
  • Y=6のとき
    • MOD(42, 11)=9 これは出力が3となるので、題意に合わない。
  • Y=7のとき
    • MOD(49, 11)=5 これは出力が1となるので、題意に合わない。
  • Y=8のとき
    • MOD(56, 11)=1 これは出力が1となるので、題意に合わない。
  • Y=9のとき
    • MOD(63, 11)=8 これは出力が2となるので、題意に合う。

したがって、< Y >=3, 5, 9……(答)

<4>答:{(3[C]5)[C]7}[C]1=2 (1[C]3)[C](5[C]7)=2

自然数a, b(a<b)について、a[C]b=2となる組み合わせは、

  • a+b=2
    • (a, b)=(1, 1)
  • a+b=(3の倍数)⇒b−a=2
    • (a, b)=(2, 4)(5, 7)(8, 10)…

ここで、1,3,5,7を全て足すと16なので、今回は(8, 10)以上の組み合わせにはならない。


また、装置の組み合わせとしては{(k[C]l)[C]m}[C]n(k[C]l)[C](m[C]n)の2通りが考えられる。


これらを元に、1つ1つ当てはめてみる。

{(k[C]l)[C]m}[C]nの場合

{(k[C]l)[C]m}=○と置き換え、○[C]n=2と考える。上の組み合わせからn=1, 5, 7となる。


n=1のとき、k=3, l=5, m=7(k, lは順不同)としたときに題意に合う。
他の場合は異なる出力値になる。

(k[C]l)[C](m[C]n)の場合

(k[C]l)=○、(m[C]n)=●と置いたとき、k,l,m,nは全て奇数であるので、○・●はいずれも偶数となる。
したがって、○=2、●=4(逆もまた然り)のみ当てはまるので、(1[C]3)[C](5[C]7)のとき、

  • 1[C]3⇒1+3=4
  • 5[C]7⇒5+7=12より、7−5=2

から、4[C]2=2となり、題意に合う。
他の場合は異なる出力値になる。

第2問

答:5km(一直線の場合), 19km(環状線の場合)

実はこれ、僕は一直線上で考えていましたが、山手線のような環状にすると異なる値が題意を満たすことがわかりました(汗


まず、一直線上で考えたとき、A駅を0、B駅を20としたとき、

A:0 C:8 D:9 E:15 B:20

となり、B-E間距離は20−15=5kmとなる。


一方、環状線の場合は、Aから時計回りにB, C, E, Dとすると題意を満たし、したがってB-E間距離は12+7=19kmとなる。


もしかしたら、他の置き方で条件に合う答えが導けるかもしれませんが、今回はこんなところでご勘弁ください(^^;