2008年のこむちゃを振り返る

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ちなみに僕はまだ10曲を選定していないのですが、この機会に今年の「こむちゃ」回顧・そして今後の「こむちゃ」の傾向について、長々となっておりますが思うところを書いていきたいと思います。
「ドリカン」を含めるとリスナー歴10年のYAIBAが語る「こむちゃ」論。


まず今年のこむちゃーとの傾向として、以下が挙げられます。

男性曲の大躍進!傾向がガラリと変わった2008年

昨年末にaccessがトップを獲ったのを皮切りに、モモタロスほか(デネブありなしで2組)・鈴村健一pigstar・昶&賢吾・宮野真守小野大輔と、実に8組がトップをものにしました。
一方女性は、水樹奈々田村ゆかりを除けば、「マクロスF」関連3作品(坂本真綾ランカ・リー中島愛・May'n, 中島愛)のみという、まさに男女逆転の形となりました。
次週もおそらくpigstarがトップを守りそうなので、この結果は変わらないでしょう。


特に、鈴村健一「さあ切れ!パンサー皇子」がトップを獲ったときは、「ついに獲りました!おめでとう」というのがある一方で、「出来レース」「組織票」というような非難の声も多々見られました。
中には「こむちゃのリスナーを辞めました」という方もいらっしゃったとか?で、甚だ残念だなぁ…と思いました。


「組織票」という言葉のその裏には、文化放送で放送されていた(現在は超!A&Gで放送中)「有限会社チェリーベル」で、鈴村さんや櫻井孝宏さんらが「投票してください!1位を獲ったら何かします!」的な感じに投げかけたというのがあるみたいで。
僕はこれについて以前にも触れましたが、まあこういうこともあり得るよなぁ、という感じでした。
ただ、「こむちゃ」内でもmilk ringsや喜多村英梨なんかも同様のことをやっていますが(あくまでゲストコーナーの中でのみですけど)、いずれも良くて10位止まりだったので、ただ単にやるだけではトップを獲れるわけではないわけです。


まあでも「パンサー」のことに不満を感じるのは、上記のこともあり仕方ないですが、最近でも「INTENTION」や、pigstar「衝動」がトップを獲ったことに対する非難も目立ち、それはいくらなんでもお門違いだろうと思いましたね。
だって、この曲に対して鈴村さんや櫻井さんらは特に何のアピールもしていないじゃないですか。そこに付け込んで「残念な結果」と語るのは間違っていると思うんです。
さすがにこれらの発言には憤りを感じる方が現れても仕方ないです。


話は変わりまして、男性が隆盛した一方で…、

どうした女性陣!あのアーティストがことごとく失墜気味!

昨年は水樹・田村両人のほか、茅原実里泉こなたほか・川田まみもトップを獲っておりましたが、先ほど書いたとおり今年は水樹・田村と「マクロスF」のみという悲しい結果となりました。
数でいえば今年も昨年も5組なんですけど、明らかな差異が生まれているのは事実です。


この原因として「女性票の増大」がまず言えるでしょうが、そもそも櫻井孝宏という男を置いている時点でそれは前々からあったのでは?
そう考えると、1つの要因として「男性に対し、女性アーティストの層が薄くなった」と言えるのではないでしょうか。


10年前―ドリカン全盛期―の四天王は、林原めぐみTWO-MIX椎名へきる國府田マリ子の4組。
それから5年が経ち、「こむちゃ」が始まった時の四天王はガラリと変わって水樹奈々田村ゆかり堀江由衣坂本真綾となった。
ここのバトンタッチが成功したことで、女性曲が相変わらず盛り上がりを魅せていました。


そこから5年が経った現在、堀江由衣坂本真綾がトップ常連ではなくなり、一昨年あたりから「涼宮ハルヒの憂鬱」の人気を受けて、平野綾茅原実里といったアーティストが一気にブレイクする。
そこで四天王の席が変動するかと思いきや、平野は2年前の「明日のプリズム」を最後にソロとしてはトップを獲っておらず、また茅原も今年に入ってから良くて3位止まりと、まさに典型的な“アイドル傾向”、つまり「安定した順位までは行くけど、トップを獲るためのあと一歩が足りない」状態になってしまった。
それでは四天王に入れる器とは言えない。最低3〜4年はトップを維持できるようでないと。


また、昨年では新谷良子「ロストシンフォニー」、今年では榊原ゆい「片翼のイカロス」が予想以上の大健闘をし、特に新谷は昨年の「こむちゃベスト10」で強豪を抑えて見事に制したのですが、そのあとの曲にはこれと言って響いていないという。


それに対して男性は上記の鈴村さんのほか、宮野真守小野大輔がトップを獲っています。
特に小野くんは平野・茅原と同じ「涼宮ハルヒ」ブレイク組。女性2組の失速に対して小野くんは驀進している。
しかも同じLantisからなのだから、れっきとした比較対象として、女性2組に対して小野くんはより人気があることに他ならないでしょう。


また、声優のみならず、アーティストの方々も最近はあまり活躍が見られないのも目立ちます。
まずは3〜4年前には“歌姫”と言われていた皆さんyozuca*栗林みな実CooRieなど、タイアップによるところも大きいですが、入ったら1位を獲り、そして1000点を稼ぐことも珍しくなかったのに、最近ではリリースはしているものの入ってこられないことが多いのが現状。
ただ最近ではLiaがTOP5入りしたり、fripSideなるニューカマーもランクインするなど、新たな台頭が出てくる可能性も。


続いてKOTOKO川田まみMELLなどのI'veのメンバー。昨年は川田まみがトップを獲ったり、今年でもKOTOKOは「BLAZE」が4位まで順位を伸ばすなど、タイアップさえ恵まれれば爆発するんですけど、最近それが見られないのが哀しいところ。またぜひとも「こむちゃ」を荒らしていただきたい。


そしてangelaALI PROJECTのような方々も、入ってもすぐに圏外落ちしてしまうことも多くなりました。「こむちゃ」を賞レースに例えるならば、いいネタを持ってはいるけど、それはこの大会向きではなくなってきているということなのでしょうか。


まあでもこの手の方々はやはりタイアップによるものが大きいと思うので、そればかりは仕方がないことなのかもしれないです。

これを受けて、今後のこむちゃーとの流れ

水樹奈々田村ゆかりの人気は言わずもがなですが、歌手としての面でこの2名を脅かすほどの女性声優が現れない限り、男性優位の流れは変わらないと思います。
そろそろ四天王が入れ替わってもいい時期なのに、水樹・田村が依然としてドンと居座っているというのが、女性層の薄さを物語っているのだといえます。


今それができるとすれば、やはり平野綾茅原実里だと思うのですが、この2人の場合、まずは堀江・坂本の層をどう攻略するかが問題かな、と。
涼宮ハルヒ」の新シリーズが制作中という話は以前から出ていますが、それがいざオンエアになった時。またそれが人気再燃となったとき。その時がチャンスではないかと思います。
まあ新シリーズに彼女たちが出なければしょうがないんですけど(ぇ、そこでダメならおそらく良くて3位止まり、ないしはTOP5に入れるかも危うい存在になってしまうかも。


あと、先ほど新谷良子を出しましたが、“りょうこ”は“りょうこ”でも白石涼子
彼女は「まほらば」の曲でユニットとして1位を獲っておりますが(グラビアアイドルの佐伯美愛とのユニットで)、実はソロ楽曲が1度もランクインしていないんです。
実力としては十分あると言えますし、文化放送でアニソン番組もやっている…のにもかかわらず、2〜3年前までに1度もランクインさせなかった、できなかったのは問題があった。
おそらく彼女が1度でも入っていたら四天王の縮図はもしかしたら変わっていたかもしれないだけに、もったいなかったと言えるでしょう。


ただその一方で、即戦力とは言えないかもしれないですが、今年「motto☆派手にね!」をランクインさせた戸松遥はここに加わってくるかもしれないです。
僕は彼女のことを「もえたん」「絶対可憐チルドレン」に出ている人としか知らない時にオリコンTOP10入りさせていますからね。
ネクストブレイカーとしては結構な素質を持っていそうです。


一方の男性曲は、まあ層が厚い。鈴村・小野というほぼ確実な層がありますし、宮野真守は現在ランクイン中の「…君へ」が1位を獲ればそこに加われる。
そしてまだお声掛けはないけど、櫻井さんももしCDリリースなんてことになったらチャートは大盛り上がりでしょう。賛否両論がバンバン出そうですけど(笑)


1月以降のリリースは、まず女王・水樹奈々が1月21日、堀江由衣が1月28日に発売。堀江さんは四天王の椅子を守れるか、ここが重要なカギになりそう。
今の人気ぶりでは水樹さんには勝てないでしょうが、1位を獲ってもおかしくないような形(2位を4週くらいキープできるくらい)にまでは持っていきたい。
もし万に一つでも1位を奪えたら、四天王の座は2010年までは安泰でしょう。まあ今後のことを考えると新たな人が出てきた方がいいのかもですが、せめて四天王の層だけでも厚くしないと。


また、昨年〜今年初頭にかけて活躍したみなみけ3姉妹も1月21日に発売。どんな曲かは知りませんが、「経験値上昇中☆」のような、カラオケなどで盛り上がれそうなものを出してくれば、TOP3入りもあり得ます。


アーティスト系では、ALI PROJECTが1月21日、川田まみも2月4日にリリース
どちらも勝負としては厳しい形になりそうですが、次につながる爪痕は残せればいいと思っています。入らないのではどうしようもないですが。


そして男性曲は、まさに鈴村健一が2月4日に発売というベストタイミング!(何が)
こうなると今の時点では2月の終わりには水樹奈々鈴村健一のバトル第3回戦の様相が見えますね。だからこの時こそ、堀江由衣がどうかき回すかなのです。
ここであっさり鈴村さんに席を譲ってしまったら、「四天王についに男性が登場!」となりそうです。


2009年もまだまだ盛り上がりしろが見えそうなこむちゃーと。四天王に男性が登場か!堀江・真綾・平野・茅原らが再燃するか!それとも新たな刺客が現れるのか!
来年もまさに「ドンと見据えて!」見守りたいと思います。