情熱大陸

7月25日放送分。特集が植村花菜、ということで迷わず視聴しました。
その名も『べっぴんの素っぴん』。なかなかいいタイトルかな、と。


トイレには女神様がいるんやで――
毎日キレイにしたら べっぴんさんになれるんやで――


おばあちゃんからそう言われた孫は、後にシンガーソングライターとなり、そして今でもべっぴんさんになるため、トイレ掃除は欠かさない。
そしてその思いは、3拍子からなる楽曲「トイレの神様」として、世間を賑わしている。

ブレイク後の活躍

そんな花菜ちゃん、「『植村さんですか?』と声をかけられることはあるんですか?」との質問に、「それがね、ないんですよ。1回ぐらい声掛けられてもいいかな、と思うんですけどないんですよ。残念(笑)」。


トイレの神様」をきっかけに、少しずつ活躍の場を広げている花菜ちゃん。先日も南こうせつさんのラジオ番組に出演したそうで、番組ではそこの様子も取り上げていた。
そこでこうせつさん、

「『猪名川*1って曲…僕、『神田川』って知ってるよね?

もちろんです!(^^;

植村花菜のプライベート

花菜ちゃんの趣味はジョギング。8kmを週に3回走るんだそう。
よく花菜ちゃんのTwitterでも「ジョギングしてくる」ってつぶやきを目にします。


自宅は1LDKのアパートに一人暮らし…とここで花菜ちゃんの住まい公開。僕は初めて観ました。
そこで“女神様”のいるトイレを公開。意外だったのが、ユニットではないのですが、洗面台の横に隔てる形でトイレがあったこと。

わかりますかね?


花菜ちゃんのイメージでは、“女神様”は正面にいるか、もしくは便器の中にいるイメージなんだそう。
そんな“女神様”を絵にしていましたが、前に「オンタマ」(テレビ朝日)で描いたときはなかなかブッコんだ感じでしたが、イメージとしてはあの時よりマシ?(^^;


メジャーデビュー後の苦悩

2002年に大阪のストリートミュージシャン・グランプリでオリジナル曲を歌って優勝。それから2年半の時を経てメジャーデビュー。
しかし出す曲出す曲ヒットに恵まれず、レコード会社から契約打ち切り寸前だったという。


幼少時代から書き続けてきた日記。デビュー間もないころには、こんな言葉が。


みんなうるさいねん!
あーだこーだ言うてからに。
やれ曲があかんだの、かっこわるいだの、(中略)


悔しいよ。苦しいよ…

色々と苦労してきているんだなぁ。

植村花菜の今後について

そのような苦労を経て、今でも活躍している花菜ちゃん、今後について訊くと、

「いまブレイクしてるって言われてはいますけど、ホンマに次はどうなるかわからない。危機感は常に持っている

そんな花菜ちゃんは“当たり前”という言葉がすごく嫌いなのだそうで、

「『囲み取材させてもらえて“当たり前”』『大っきなところでライブさせてもらえて“当たり前”』――そういう、何かが“当たり前”になった瞬間、人って成長が止まると思っている。
浮かれてしまうと、そこから墜ちる気がするんで…」


そして「トイレの神様」の次について訊いてみると、

「やっぱりいろんな人に『トイレの神様』のような曲を求められると思うんですけど、人間そうそう同じような曲は書けないんですよ。1回書いてるから、その“思い”はその“曲”で終わっているんですよね。
だから同じ曲を書けというのは無茶な話で、私は書くつもりもないし、書けるとも思ってないし…。
やっぱ無理矢理、小手先で作ったものなんて、絶対人に伝わらないんで、その時自分が書けるもの、書きたいもの、ただそれを書く――

花菜ちゃんの音楽観、なかなかプロだなぁ、と感じさせます。

“なぜ?”だらけの家族との思い出

兵庫県の西宮で行ったライブで、花菜ちゃんの母親が登場。
今ではあっけらかんと話しているが、子供の頃は色々とワケアリな家庭事情だった。


4人きょうだいの末っ子として育った花菜ちゃんは、両親の離婚で父親の記憶はほとんどなく、祖父の死をきっかけに、実家の隣にあるおばあちゃんの家で暮らすことになったという。
「なぜ自分だけ家族と離れ離れでおばあちゃんと2人で暮らすのか?」それを答えられないかわりに、おばあちゃんは花菜ちゃんに「トイレの神様」の話をしたという。


それでも、隣から母と3人のきょうだいの賑やかな声が聞こえると、「見捨てられている」と思い、哀しくなったという。


19歳になり、歌手として活動するに当たり、おばあちゃんの家を出ていき、そして4年前、久々に地元に戻った時におばあちゃんに会い、おばあちゃんはそんな花菜ちゃんのことを待っていたかのように、翌日息を引き取った。
トイレの神様」でも曲のヤマ場としてこのシーンが描かれている。


おばあちゃんの家。花菜ちゃんは今は亡きおばあちゃんの前で「トイレの神様」を歌う

思わず涙が流れる花菜ちゃん。きっと生前に聴かせたかっただろうなぁ、「トイレの神様」。

再びあの質問が…

上海万博で歌を披露し、その後電車の中で再び「『植村さんですか?』と声を掛けられますか?」の質問
それに対して「全然かけられないです。相変わらず!」


それに乗せるようなナレーション・窪田等さんの最後の一言。

「電車には、植村花菜がいるんやで――」

なんて締め方だ(笑)

わたしのかけらたち (DVD付)

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*1:トイレの神様」が入っているアルバム『わたしのかけらたち』収録曲。