坂本真綾「DOWN TOWN / やさしさに包まれたなら」感想

DOWN TOWN/やさしさにつつまれたなら(初回限定盤)(DVD付)

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先週末、レイクタウンアニメイトで購入した、坂本真綾さんのニューシングル。
シングルを購入するのいつぶりだろう、というくらい久々にシングルCDを買いました。


今作は、山下達郎さんや大貫妙子さんらがいたバンド、シュガー・ベイブの「DOWN TOWN」、アニメ映画「魔女の宅急便」でも使われた、荒井由実さんの「やさしさに包まれたなら」、そして加藤和彦さんを中心に結成されたバンド、ザ・フォーク・クルセダーズの「悲しくてやりきれない」の3曲を、真綾さんがカバーしたいわゆる“カバーシングル”。


これは僕が一通り聴いて思ったことですが、まずはジャジーな曲調で始まる「DOWN TOWN」で幕を開けて、その次に「やさしさに包まれたなら」で一気に気分を高揚させ、そして最後に「悲しくてやりきれない」でエンディングに向けての終息な感じで締める、という流れでしょうか。
とてもいい流れで置かれた順番だな、と思いました。


そしてこの3曲でどれが1番いいか、というところですが、もちろんどれも良かった…のは良かったですが、個人的には「やさしさに包まれたなら」が1番好きだった


「DOWN TOWN」はCD発売前からCSの音楽番組でPV付きで曲は聴いており、派手な感じでいいなぁ…と思っていましたが、この曲はサビからいきなり聴くより、Aメロ→Bメロを経てあのサビを聴くのがいいかな、という風に感じた。
CMなどでは当然サビだけ流れることが多いですが、サビからいきなり聴くと感情移入できないというか、それほどハマらない感じというか。


「悲しくてやりきれない」に関しては、このCDで初めて聴いて、ラストにふさわしいノスタルジーな感じが確かに良かったです。


ただ「やさしさに包まれたなら」が1番良かった理由として、原曲の雰囲気や世界観が残しつつも、真綾さんの歌の巧さがまた引き立っている感じで、何度聴いても、またどの箇所を聴いてもシビれるんですよね。
間奏やバックのDEPAPEPEの編曲(ギター)もまた良くて、思わずハマってしまいました。


今回のカバーシングルを聴いていて思ったのは、真綾さんは男性より女性ミュージシャンの名曲のカバーのほうがハマるんだな、ということ。
性格とかは男性っぽい感じもあるのかもしれないですが、真綾さんの歌声には“女性らしさ”があるんだな、ということを改めて感じさせました。